美容室の倒産急増 淘汰進む可能性#Yahooニュースhttps://t.co/faufDcpKpz
知人や実際にお店のスタッフの方から聞いた話では、
①給料が安い
②時間外労働が多い
③人口に対する店の数が多い
などの声がありました。
また、(顧客が分かるほどの)技術での差別化も難しいようです。— bunkaitask (@bunkaitask) May 10, 2024
この記事から分かる「根本的で変えにくい部分」とは?
営業利益とは、「売上」から「経費」を引いた後の利益を言います。
美容室において「根本的で変えにくい部分」は経費に該当する項目が当てはまります。
例えば、
- 家賃(地代含む)
- 水道光熱費
- 給料(報酬含む)
- お店で使用する設備や備品
- 駐車スペース
- 立地
いわゆる固定費に相当する項目が変えにくい部分だと仮定します。
ちなみに、美容室で使うシャンプーやトリートメント、カラーリングなどの商品は
来店されるお客様の人数で使用量が変動する”変動費”として考えていて、
仕入原価は変えにくいですがあえて列挙していません。
次に「表層的で変えやすい部分」とは?
- お客様に提供するカット方法
- お客様への提案方法
- SNSなどの発信内容
引用した記事の中でも、
技術力や接客力、ブランディング力もますます問われていると指摘されています。
「お客様の要望を取り入れた最適な提案ができるか?」
そして、それらをお客様へ届ける努力ができるか?
店舗運営をしていたり、提案をしたことのある方なら誰しもが思うことですが
変えやすい部分だからこそ、どのような方法を行うかによって結果が大きく変わります。
変える上で注意すべきことは?
このニュースの事実を帰納法と親和性が高い3Cフレームワークに当てはめようと考えました。
けれど、ニュースだけでは把握が難しい情報がありました。
①:Customer(市場・顧客)
②:Competitor(競合)
③:Company(自社)
と言うのも、ニュースで取り上げられているのは個別のお店についてではなく、
全体的な状況だからです。
その上で、外部から「分かること」と「分からないこと」に分類してみます。
記事から分かること
「市場と競合」はネットで検索すればある程度は分かることだと判断しました。
市場について
美容室に行く頻度は平均すると月1回でした(美容室で聞きました)。
結婚されていたり、お子さんがいるとその頻度は変動するようですが、
その場合だと2ヵ月に1回ほどのようです。
つまり1人の顧客が1年間に美容室を利用する回数は少なければ6回、多くて12回ということになります。
仮にカットとシャンプーのみで5,000円/1回だとすると年間で30,000円~60,000円の売上です。
家賃が月30万円、人件費が(50万円/月・人※社会保険料含む) を踏まえた損益分岐点を超えるためのお客様を顧客として迎えるための取り組みが必要になってきます。
競合について
HOT PEPPER Beautyで福井市の美容室数を調べた結果、178店舗ありました。
とは言え、美容室は休日に行く場合もあれば仕事帰りに行く場合もあり、
顧客の生活エリアに近い場所にある美容室が優先的に選ばれる可能性が高いのではないでしょうか。
そして、美容室選びで失敗しないために口コミの評価が高かったり、多くの人から選ばれているお店を利用します。
これは周囲に聞いた意見ですが、選択肢に入る店舗の口コミの評価は4.0以上でした。
つまり、競合となりうるのは口コミ評価が4.0以上の生活エリアに近い場所にある美容室だと仮定できます。
記事から分からないこと
顧客と自社
顧客の年齢層や性別、求めることなどはお店でお客様からの直接の声などから判断する必要があるはずです。また、自社の特徴はそこに勤める方の得意な技術にもよって提供する価値が変化すると言えます。
まとめ
変えられないことと、変えられることに分類するメリットとして、
「取り組むべきことの言語化ができる」点が挙げられます。
「SNSが大事!」と見聞きして始めたは良いけれど、
・なぜ必要なのか?
・売上や利益、ブランディングにどのように結びつくのか?
を変えられることを軸にして行動することが必要だからです。
今回の記事に対する推論としては不十分ですが、
一般論であるからこそ「変えられること」と「変えられないこと」を言語化する意味はあります。
次はもっと深掘りした推論に取り組めるよう、学びながら考えていきます!